弟子屈・鶴居 取材旅行記 前編 2018.03.18

晴。

畑を覆っていた雪も解け、いよいよ春の足音が聞こえてきそうだ。

電気のスイッチを入れるのも17:40分を過ぎてからで大丈夫。日も長くなってきた。

春夏秋冬。どの季節にも良さがあるが、春と秋が一番好きかもしれない。私の作品も春と秋を舞台にしているものが7割以上だから。色鮮やかだからね。そこが良い。

仕事のことや病気のこと、野球のこと等も一度全て忘れて素敵な女性と外を歩いてみたい季節である。

そしてそれを作品のエネルギーにしたい。←結局仕事じゃないかい!(笑)

いつも前置きの長いナオキブログだが、今日はいつも以上に本文が長くなりそうなので早速本文にいこうと思う。



今日は3月16日~17日に弟子屈町と鶴居村を取材した(温泉ネタ含む)ことについて、まず「前編」を書こうと思う。

16日の天候は薄曇りから始まり、晴、曇り、深夜は吹雪きとコロコロと変わる天気であった。

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話しのメインになるのはこちら。弟子屈町川湯温泉に佇む「極寒藝術伝染装置(アートイン)」さんである。(ここからはアートインさんと書かせて戴く。)


先ずは、そのアートインさんに着く前までの出来事だ。(ここまでが結構長いです(笑))


弟子屈・標茶方面への出張は3週連続となったのだが、この3週間と言うわずかな期間の中でも景色はどんどん変わっていった。

まだ冬の情景が色濃く残る1度目。そして大雨が降り各所で増水・浸水を確認した前回。そして高い気温が続き一気に春の足音が聞こえてきそうな今回。

作品作りのためにも「密な取材は本当に大切だ」と心から実感した半月であった。


アートインさんへは18:00に到着する予定だったので、その前に先週・先々週に行かなかった様々な場所を撮影することにする。

自宅を出たのは12:00を少々過ぎたところ。


先ずは釧路湿原へ。

雪解けと先日の大雨が重なってか、いつもガタガタな砂利道がいつも以上にガタガタに感じた。

そんなこともあってなのか、湿原に観光客は居なく、見学者は私だけであった。平日と言うこともあるのだろうが…

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細岡展望台から。

普段は水の見えない部分も複数が川のような状態となっていた。大雨が降ったばかりの1週間前は更に水浸しとなっていたであろうことが予想される。

この他にも多数の写真を撮影したのだが、それは作品に反映させるので省略させて戴く。


その後はいつもは通り抜けるだけの標茶町南部・塘路地区周辺を散策。

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木が生えている下に水が溜まっているので、先日の大雨の足跡だと思われる。

不謹慎かもしれないが、こういう風景は作品になるね。ここから力強く生えてくるであろう生き物に「強い生」を感じる。


ここから標茶町中心部へ続く道は一週間前に比べて随分と水が引いていた。畑も水や雪から顔を出していた。

寝不足で疲労気味だったので標茶町のコンビニで一時休憩。大好きなアイスを食べる。

知る人ぞ知る「小食」の私ではあるが、アイスだけは毎日1~2個食べるのが日課となっている。


目も覚めたので再び弟子屈方面へ。

雪は確実に少なくなってきている。


車の中では、今後について色々と思案を巡らせていた。このブログもその一つである。


と言うのも「ナオキブログ」は直接仕事に繋がっていること。気持ちの整理の場にもなっており、必要だと思っているので基本的には「週に3~4回以上」の更新を心掛けている。

更新頻度が上がれば上がるほどブログランキングの順位は上がり、沢山の新しい読者が見てくださり、結果としてまた仕事に繋がる。一方で、二日も連続で休めばググっと順位は下がり閲覧者も少なくなってしまう。

出来る限り毎日の更新が必要なところ。

だがしかし、一切手を抜く気持ちが無いナオキブログは新しい文章を執筆するのに、早い日で一時間半。今日の様に文章量が多ければ3~4時間は簡単に費やしてしまうのだ…

大切なツールのナオキブログではあるが、更に大切な「絵画と小説の執筆」を疎かにすることはできない。


執筆を続けて休めば仕事のチャンスも失ってしまうし、だからと言って本業を疎かにすることもできないし、バランスが重要である。


結果として今考えているのが、断腸の思いではあるが「週に3~4回以上の更新」を「週に2~3回以上の更新」と少しだけ減量しようと考えている。

勿論、今回の様に旅をしたり特別なことが起きれば週に更新するブログの回数も増える。

今の考えとしてはこんなところかな…


そんなことを考えながら、15:00を少々過ぎたところで弟子屈町に入る。

まだまだ時間があるので今日はいつもの摩周湖方面ではなく反対側の屈斜路湖を取材することにした。

屈斜路湖は昨年11月に従兄弟のD君と行って以来、約4ヶ月ぶりとなる。

屈斜路湖の氷も少しずつ解け始めているようだ。

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ハクチョウは人間に慣れているため、1メートル側まで寄っても逃げようとしない。タンチョウまではいかないが、ハクチョウも側によるとかなり大きいものだ。

ここも他の写真は作品に反映させるので省略させて戴く(笑) 沢山撮ったのだが…。

最高に寒かったが幻想的な雰囲気に心が癒された。


翌日はお土産を購入する時間が取れるか分からなかったので、この日のうちに湖のほとりにある土産物店でお菓子を購入。……していたら……

お菓子コーナーの隣にある民芸品コーナーの方が私に声をかけてきた。

私も民芸品には興味があるので、そのことに対しては全く嫌な気持ちはしなかった。


主人「6800円の木彫りのフクロウ。今日だけ3000円で良いよ!」

見ると確かに素敵な木彫りのフクロウなのだ。しかし! 貧乏画家の私…… お菓子もいくつか購入していたので3000円は手が出ない。

このまま拒否するのも申し訳なく感じたので、「もう少し安いものありませんか?」と尋ねる。

主人「じゃあ4800円のフクロウ。今日だけ2000円で良いよ!」と言う。

少しは悩んだが、私は「もう一声!」と言ってみた。

すると…

主人「2300円のフクロウ。これなら今日に限り1000円で良いよ!」と言う。

流石にこのクラスになると、本当に小さなものなのだがデザインは気に入ったので「それじゃあ買います!」と答え購入することに。押しに弱い私……(笑) いつもこんな感じなんです……

でもデザインに関しては気に入っている。

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茶色い部分は後から焼いたのではなく、元々がこの色でそれを活かして彫ったらしい。

台座の裏には日付と名前をその場で彫ってくださった。阿寒湖畔のアイヌコタンの時もそうであったが、こういうサービスがデフォなのであろう。

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写真だと見えにくいがしっかりと彫られている。簡単に彫れるところが同じくモノづくりの人間として羨ましく感じる。まあ、私は彫り物はしない訳だが……

土産物店を後にし、今日の目的地である川湯温泉街へ。ここから車で10分程度の道のりである。


ここで猛烈な眠気が襲ってきた…… 朝まで仕事をしていたから2時間しか眠っていなかったので……

約束の時間までは1時間あったので、温泉街の空いているスペースに車を停めシートを倒し横になった。

万が一眠ってしまい、予定時刻を過ぎてしまえば大変なので眠りはしなかったのだが、身体を横に倒したことで少しは疲れも取れたように感じた。

そして18:00。アートインさんへ到着。

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(もう既に辺りは暗い時間帯なので、建物の写真は翌日に撮影)

到着すると、ホテルのオーナー兼プロデューサーの通称:善/ZEnさんが出迎えてくださった。(ここからは「善さん」と表記させて戴く)

これでお会いするのは4度目である(はずだ)。

「夕食とお風呂をどちらにするか?」と言うことを聞かれたので、まず正直に疲れを取りたかったので「お風呂でお願いします」と頼んだ。

「ではまず部屋に荷物を置いて」と言うことで通されたお部屋がこちら。

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綺麗で雰囲気も良くて、本当に素敵である。床暖房も効いていた。

普段は5000円前後の安宿しか使わない私なので、このお部屋の素敵さにはビックリしてしまった。(安宿を非難する訳では無いので悪しからず。)

荷物を置き、早速温泉へ!

温泉は3部屋あるらしいのだが、本日通された室内風呂はこちら。

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「弐の湯」である。

小さな脱衣場で服を脱ぎ捨て扉を開くと、川湯温泉独特の硫黄の良い香りと共に室内風呂が目に飛び込んできた。

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少し薄暗いムード満点な浴室に4~5人程が入れそうな湯船が一つ。お湯も大変に濃そうだ。

反対側にはシャワー付きのカランが1台。


そう言うことなのである。

贅沢な川湯温泉を一人で堪能することができるのである。

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ボディーソープもシャンプーも高級ホテルにあるようなもので、大変に香りが良かった。

蛇口が黒く変色しているのは、決して汚れているのでは無く、川湯の強い酸性で酸化しているのだ。それほど効能の強い温泉だと言うことが見て取れる。

私は「浴室としては少しだけ寒いかな…」と言うことに気が付いた。勿論、耐えられないような寒さでは無い。

理由は簡単。

露天風呂への扉が開いていて直ぐに出入りできるようになっているのだ。

我慢できずに早速露天風呂へ。

外は雪が降り積もり始めていたので、流石に足の裏は冷たかった(笑) これもムード満点で良いと思う。

露天はこのような感じだ。

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左側奥にもう一つ。

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どれも雰囲気があって本当に良いね!

ちなみに温泉の温度は丁度入りやすい温度であった。硫黄の香りに包まれながら入る温泉は最高の贅沢である。

長湯をしたかったが、この後夕食の予定があったので早めに切り上げた。

お楽しみの「温泉分析書」は隠れるように貼ってあった(笑)

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泉温 45.8℃  pH 1.9

相変わらずの強力な酸性泉である。釘をも2週間で溶かしてしまうとのこと。



ドライヤーは部屋に備え付けられているので自室で髪を乾かし善さんに再び合流。

ホテル近くの「すずめ食堂&バル」さんへ連れて行ってくださった。

店内の雰囲気を撮影することを忘れてしまったが、お料理だけはしっかりと撮影(笑)

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実物は写真よりも更に大きく見えた。

私は基本的にお酒を飲めないので、善さんがお気を使ってくださった。

野菜を中心としたメニューである。このほか、手作りのジンジャーエールも飲むことができた。

メインとなる料理の名前をメモっておくのを忘れてしまったが(笑)、この野菜とひき肉とお米を混ぜ混ぜしながら食べるのだ。

野菜本来の旨味と辛味が口の中を刺激し食欲をそそった。

小食の私は少しだけ残してしまったのだが(汗)、大変に美味しく食べることができた。


ここから約3時間に渡り、善さんや時々お店のお姉さんと3人で様々な話をした。芸術界についてのこと。共通の芸術の話題。今後のお仕事に繋がるような話し……

素晴らしい時間を過ごすことができた。

善さんのお心遣い、心より感謝申し上げます。


時刻は約22:00頃。

ホテルへの帰り道は吹雪きで足のくるぶしまで新雪が積もっていた。気温も低いし、同じ釧路管内でも南部の釧路と北部の弟子屈ではこんなにも違うのだと改めて感じることができた。

まだまだお話したいことは沢山あったのだが、まだまだ仕事があったので泊めて戴く部屋に戻ることにした。


体力を回復させるために、最初の30分は布団の上でゴロゴロ過ごす。

いつもはTVをつけっぱなしで仕事をする癖があるのだが、アートインさんの部屋にはTVが無い。

シーンと静まり返った部屋。外には雪がしんしんと降り積もっている。

音のある世界も良いが、無い世界もこれまた新鮮である。

集中しながら執筆の仕事を行った。



…気が付けば深夜3:00前。これ以上は翌日に疲れを残してしまうので眠ることにした。



紹介をし忘れたが、アートインさんには数々の芸術物と同時に興味のある本も沢山置かれているので一部をご紹介する。

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まず、浴室へ続く階段の手前には小さな図書室が設置されてあった。

更に私の目を引いたのは階段の踊り場。

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歴代の漫画雑誌「ガロ」がこれでもかと言う位に陳列されていたのだ!

若いブログの読者さんは知らない方も多いと思うので、知らない方は是非ともインターネットで調べて欲しいところだ。

私はその中でも「つげ義春」先生から強い影響を受けている。

そのことを善さんに話すと「松本さんだってまだまだ若いでしょ!ガロの世代ではないでしょ!」とツッコまれたが…(笑)

私とガロやつげ義春先生との知り合い方については、機会があればブログでも書くことにする。今回は省略。

とにかく、ガロはもうほとんど手に入れることはできないと思うので、漫画好きな方は是非ともつげ義春先生の漫画を入手して読んで戴ければ(こちらの方が入手しやすいかも…)、シュールな絵も含めてきっとハマってしまうと思う。


アートインさんには1週間くらい連泊をして、ガロを最初から最後まで読みたいところだ!


次回ブログでもアートインさんでの出来事を沢山書くのだが、先に温泉&施設情報を公開する。


川湯温泉 極寒藝術伝染装置(アートイン)
泉質 酸性・含鉄(Ⅱ、Ⅲ)・アルミニウムーナトリウムー硫酸塩・塩化物泉(酸性低張性高温泉)
営業時間 メールにてご確認ください
休館日 メールにてご確認ください
料金 日帰り温泉 1人1時間貸切 2000円  ※芸術家は1000円
住所 北海道川上郡弟子屈町川湯温泉3丁目2-40
メール the@artinn.asia


特筆すべきは「芸術家は半額の1000円」と言うこと!

「アートイン」との名前だけあって、芸術家に大変優しい宿&温泉となっている。

川湯から芸術を発信していきたいと言う強い決意が伝わってくる。


心のこもったおもてなしを受け、充実した一日が終わりを告げた。

後編に続く!!


温泉カウンター

走行距離 計測中
今まで訪ねた温泉 35(重複 12) 銭湯 9(重複 4) (2017年5月31日から)
そのうち入れた・飲泉した温泉 30(重複 11) 銭湯 9(重複 4)


訪ねた温泉が35か所となった。(銭湯は除く)

30か所目からここまでは早かったね! お金が続くのであれば、今後もこのくらいのペースで温泉を巡り続けたいところである。



今日の最後に…

ブログを書き始めようとした時、残念なニュースが飛び込んできた。相撲界でまた暴力事件。

「身長がもう少しあれば絶対に大相撲の新弟子検査を受けて力士になっていた!」と言う程の相撲好きな父親の影響で小さな頃から相撲を見続けてきたため、昨年から続く角界の不祥事、泥沼化が本当に残念でならない。

貴乃花親方ももう良い訳できないでしょ! 自分の愛弟子が暴力事件を起こしてしまったのだから。

ここまでにマスコミによる情報操作もきっとあったと思う。親方が角界に想う事も沢山あると思う。だがそれにしたって昨秋からの親方の言動は残念で仕方が無いと言うか、現役時代は応援していたのに最近は応援できなくなった気分である……

親方、もう腹を決めるしか無いでしょ。

本気で、これほどまでに不祥事の続く大相撲にも関わらず、毎日のように「満員御礼」が出るのはどうしてなのか。関係者はファンのことをもっと本気で考えて欲しいものである。

小さな頃からずうっと見続けてきた私もそろそろ熱が冷めそうだ。「ファンをバカにしてるのか?」と思い始めている。

2度と不祥事の起こらない大改革を期待する限りである。


ではおやすみなさい。。。



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by naokiblog | 2018-03-19 01:12 | 温泉・銭湯・取材・旅(道東) | Trackback | Comments(0)

画家・漫画家のM.ナオキ(本名:松本直樹)が、自分の作品を紹介したり温泉や旅のことを書いたりしています。社会人野球もやっています。


by 松本直樹
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