阿寒・鶴居の取材前編 釧路湿原美術館新企画展について 2018.04.13

曇り。(4月13日)

風も強く、本格的には一歩足踏みした一日となった。


今回のブログと次回のブログは4月12日に、渡って阿寒・鶴居へ取材に行ったことを書こうと思う。

前編は釧路市阿寒町。釧路湿原美術館さんである。

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4月から始まった新しい企画展の取材をさせて戴くために行くことになったのだが…

10:00出発。11:00前に美術館へ到着する予定だったのだが、所々で渋滞につかまってしまい到着は15分オーバー…(泣)

約1か月前に訪ねた時は一面まだ銀世界であったが、今回は既に雪は融けて無くなっていた。阿寒の地にも春の足音が聞こえていた。

到着後、私を待ってくださっていた髙野理事長さんに挨拶をして新しい企画展についての取材が始まった。

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大きく分けて3つの部屋があるのだが、こちらは一番手前の部屋になる。私の心より尊敬する画家・佐々木榮松先生の未公開だった絵も含めて多数の絵が展示してある。


今回は未公開の作品が8点(うち原画が6点、複製画が2点)もお披露目されると言う充実の内容である。私にとっては「心の師」である榮松先生の見たことの無い絵が沢山拝見することができる貴重な機会なので胸高鳴っていた。


新企画展のタイトルは「花嫁になったフローラ」。

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「花嫁になったフローラ」とは、榮松先生の一人娘の「令子(のりこ)さん」のことであり、令子さんが昭和20年7月14日に1歳の誕生日を迎えずして釧路空襲でこの世を去られてしまったのだ。

その令子さんを絵の中で成長させて作品としたものがフローラである。

この時、榮松先生は32歳。私は現在33歳なのでほぼ同じ年齢の時である。

理事長さんからご説明を戴きながら、私は心の中で自分自身のことと重ねる想いでお聞きしていた。今、仮に娘ができたとして(まだ独身だが…)、1年も経たずに願ってもいない亡くなり方をしたら果たして私は正気を保つことができるのであろうか。

当時の榮松先生はどれほどお辛く悔しい想いをされたのであろうか。


今回の企画展はそのことに関する8点である。

改めて言うまでもなく、芸術としての価値も高く大変に見応えがある。


全て撮影はしてきたのだが、ここで全てを公開すると美術館へ行く楽しみも半減してしまうので、中でも個人的に気に入った3作品を紹介させて戴くことにする。

まずはこちら。

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湿原のフローラ F50号 油彩画 1974年作

ポスターとなっている今回の代表と言える作品である。

今回は取材だけであったので、近いうちにでも改めて訪ねて技術的にもしっかりと研究したいと思っている。


続いてこちら。

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フローラ F0号 油彩画 制作年不明

F0号と言う大変に小さな作品なのだが(ハガキの1周り大きい位)、色鮮やかでその一つ一つの色が美しく限られた取材時間の中で見入ってしまった作品である。

この作品にある全ての色を私の作品の中で再現できればと思っている。

榮松先生は小さな絵に対しても情熱がこもっているので、作品の大小に関わらずどれも大変に魅力があるのだ。



最後にこちら。

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画家の肖像 F4号 油彩画 1982年作

私は釧路出身の画家として当然、榮松先生のことは昔から存じ上げていたがお亡くなりになった時には札幌で生活をしていたので、結局生前の榮松先生に1度もお会いすることができなかった。

その先生にお会いしたくなった一枚である。


余談だが、私は漫画家としては何度も肖像画は描いてきたし、そんな自分を主人公にして旅の漫画等も描いていたのだが、画家として14年間の活動で1度たりとも自画像を描いたことが無い。注文を戴いてお客様の自画像を描いたことは何度もあるが…

自分自身の自画像を描かなかったのは、きっとどこかで自分に対して自信が無かったからだと思う。ただ、いつかは描いてみようと思う。それを決意させてくださった一枚でもある。


絵の紹介については以上のような形である。残りの5点。その他常設展示されている作品は是非美術館へ足を運ばれて、ご自分の目でご確認戴ければ幸いである。


企画展の終盤にあたる、2018年9月23日(日)は美術館でファッションショーが行われる。

羊毛作家の方が、榮松先生の作品にある「色」を染め物で表現しファッションショーをするとのこと。

これは本当に凄いと思った。絵具の混色で色を再現するだけでも難しいのに、それを染め物で再現するのだから、これは当日が楽しみである。


私としては野球シーズンの終盤にあたる試合とバッティングしそうなのだが、何とか時間を作ってショーを拝見させて戴くことができればと思っている。



話しは変わり、正面玄関を入ってすぐには会計。後ろには先生の作品のポストカードや一筆箋、その他ゆかりのある商品が売られているのでこちらも要チェック。

前回ご紹介することを忘れていたが、更にその後ろには多数の複製画も展示・販売されているのでこちらも要チェック。

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お金があれば直ぐにでも全部欲しいところだ。


取材が終わり、理事長さんにお礼を申し上げ美術館を後にした。

現在開催されている私の個展のポスターも貼って戴けるとのことなので、ご来館の際には探して戴けると幸いである。


今回はあくまでも取材なので、次回はじっくりゆっくり絵を拝見し勉強するつもりである。


NPO法人 佐々木榮松記念釧路湿原美術館
■年中無休
■会館時間
 4月~10月 10:00~17:00(入館は16:30まで)
 11月~3月 10:00~16:00(入館は15:30まで)
■入場料
 大人          500円
 高・大学生       300円
 小・中学生(父母同伴)   無料
■団体割引(10名以上)
 大人          400円
 高・大学生       200円
 小・中学生       100円
 ※ガイド希望は予約制
■住所
 北海道釧路市阿寒町上阿寒23-38
■電話
 0154-66-1117  



今年に入り、個展続きで1月後半からほとんど新作を描けない状態が続いていたのだが、ここに来て久しぶりの「量産体制」に入りつつある状態だ。

6月の釧路町大地みらい信用金庫さんでの個展、8~9月の厚岸町夢風舎さんでの個展では複数の新作公開を予定しているので今から頑張らなくてはならない。各個展で10点前後の新作を公開することができればと計画している。


次回の個展は阿寒・鶴居の取材後編。温泉ブログを中心に書く予定である。



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by naokiblog | 2018-04-14 02:52 | 温泉・銭湯・取材・旅(道東) | Trackback | Comments(0)

画家・漫画家のM.ナオキ(本名:松本直樹)が、自分の作品を紹介したり温泉や旅のことを書いたりしています。社会人野球もやっています。


by 松本直樹
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