弟子屈の旅後編 ペンション熊牛に入浴 2018.09.19
2018年 09月 20日
朝晩は涼しく昼はまだ半袖でも良い気候。まだ少し高いくらいだが、秋本来の気候が続いている。
今日の日中は運転免許更新へ行ってきた。前回の更新は札幌に住んでいた時だったため、釧路では10年振りの更新(もしかしたら13年振りかも…)だったが、そのことについては後日ブログに書いていこうと思っている。帰りには温泉では無く、久しぶりの銭湯にも入ってきたので「銭湯ブログ」になる予定だ。
今回のブログは9月12日から13日に弟子屈町を取材したことについての13日(後編)に当たるブログである。
では早速本編を…
9月13日午前6:00。
持参の目覚まし時計で目を覚ます。普段は爆睡中の時間であったので寝過ごしてしまわないか不安であったが、何とか目を覚ますことができた。
場所は弟子屈町中心部から少しだけ外れた場所にある温泉民宿摩湖さん。
摩湖さんについての情報と出来事は中編で詳しく書いているので参考にして戴けると幸いだ。
この日は南弟子屈方面を取材しようと作戦を練る。いつもは摩周湖や川湯方面ばかりで、私にとって南弟子屈は通行するだけで詳しく探索したことの無い未開の地であった。
幸い、「ペンション熊牛」さんと言う温泉施設があることも取材理由の一つであった。
7:30。摩湖さんにて朝食。希望者が1階の食堂に集まって食事をする仕組みになっている。私は1番乗りであった(笑) 前日は酷い吐き気であまり食べ物を口にできなかったのでお腹が空いていたのだ(笑)
前回のブログでも書いたが、これだけの朝食と温泉が付いて、コーヒーも飲み放題で4,200円なのである!
尚且つ、宿のご主人は摩周湖で200泊の野宿をする程の旅のプロでもあるので、道東観光の裏スポット等も星の数ほど知っていらっしゃる。どれも丁寧に教えてくださるので本当にオススメの宿である。
肝心の朝食の味であったが…
ご主人が関東のご出身とのこともあるのか、北海道馴染みの濃い味付けよりは若干薄味の味付けとなっている。
「北海道って味が濃すぎなんですけど~」と言う方がたまにいるが、こちらの食事は全国向けの味付けと考えればベストかもしれない。
いづれにしても大変美味しく戴きました。
一旦部屋に戻り後片付け。
普段はどの宿に泊まってもチェックアウトぎりぎりの10:00までゆっくりすることの多い私だが、今回は色々なことを考えて9:00前に出発することにした。
「まずは家族にお土産を買おう」と思い、「道の駅摩周温泉」さんへ。
ここで購入するものは大体決まっていて…
両親へは美味しい山わさびを。
ソフトクリームを味わった後、早速南弟子屈方面へ車を走らせることにする。
国道391号線を南下し、標茶方編へ車を走らせること約20分と少々。ナビを頼りに右折し、細い道を数百メートル進むと目的地である「ペンション熊牛」さんが見えてきた。
玄関に近付くとこのような貼り紙。
「すみませ~~~~ん!! どなたかいらっしゃいますか~~~~~!?」と大声でペンションの方を呼んだのだが、それでも誰も出てこない…
「困ったなぁ」と思いながら貼り紙をよく見渡してみると…
10円玉も含めてギリギリ小銭が足りたので私も入浴することにした。
受付右手の廊下を進むと2つの入浴室入り口が見えてきた。どちらが男湯で女湯と言うことでは無いらしい。それぞれの浴室を貸し切って、家族風呂的な使い方をするのだと思う。
後で調べてみると、奥の湯は円形の露天風呂が特徴とのことであった。
待っていても仕方が無いので今回は手前の浴室へ入ってみることにした。
ドライヤーも一応あったのだが、かなり使用感があり使うことができるのか分からないため持参してきた方が良いだろう。
先に温泉分析書も撮影した。
温泉の写真を載せる前にネタ晴らしをするが、こちらの温泉は弟子屈町では珍しいモール温泉である。
ただここで疑問が浮上した。弟子屈町のモール温泉は隣接する標茶町と隣接こそしていないが同じく近くにある鶴居村、どちらのモール温泉に近いのだろうか?
帰宅後、データを検証してみたのだが、まずは泉温。
標茶町(富士温泉さん) 46.8℃
鶴居村(HOTEL TAITOさん) 43.5℃
弟子屈町(ペンション熊牛さん) 58.8℃
う~ん。これだけを見るとどちらにも似ていない。
次にpHを比較。
標茶町(富士温泉さん) pH 8.9
鶴居村(HOTEL TAITOさん) pH 9.0
弟子屈町(ペンション熊牛さん) pH 8.8
どこもほぼ同じなので何とも言えないが、やや標茶町寄りだろうか。
最後に泉質をチェックしてみた。
標茶町(富士温泉さん) アルカリ性単純温泉
鶴居村(HOTEL TAITOさん) ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉
弟子屈町(ペンション熊牛さん) アルカリ性単純温泉
なるほど! ここで初めての一致!
泉温が12℃違うので全く同じでは無いかもしれないが、恐らく標茶町のモールに近い湯脈のモール温泉なのでしょう。
謎が解けたところで早速浴室へ。
源泉かけ流し状態であった。
反対側からも撮影。
シャンプー・リンスは完備されてあったが、使用できるか確認していなかったのでドライヤーと同様に持参した方が確実かもしれない。
少し薄めだが、標茶町のモール温泉に似た卵臭も確認することができた。
続いて露天風呂も撮影。
近付いてもう一枚撮影。
ただ、色の濃さだけで言うと標茶よりも薄めの色で鶴居のモールに似ているのだが、先ほどは「標茶のモールに近い」と結論付けたが本当はどちらなんだろうね(笑) たぶん標茶で間違いないと思うが…(汗)
天気も良かったので先に露天へ入浴することにした。
やや熱めだが10分は浸かることのできる温度であった。浴槽の横にトマトが生っていたので人生初めてのトマトを眺めながらの露天風呂となった(笑)
続いて内風呂に入ろうとするのだが…
熱い! 熱過ぎる!
各所を回って熱い風呂にはかなり慣れているはずの私であったが、それでも入ることができない熱さであった… 58.8℃の源泉が絶え間なく出ていたので当たり前と言えば当たり前だが…
仕方なく露天に戻り、もう数分追加で入浴することにした。
その後、軽く身体と頭を洗おうとシャワーからお湯を出そうとしたのだが、何分出しても水が温かくなること無く、身体を洗うことは泣く泣く断念。
もしかするとボイラーの故障だったかもしれないし、何か特別なお湯の出し方があったのかもしれない。
残念ながら私には最後までお湯を出すことができなかった…
その後、受付に戻りペンションの方を改めて大声で呼んだのだが結局誰も出ることは無く、謎が大変に多いままペンション熊牛さんを後にすることとした。
後日色々と調べたのだが、ペンション熊牛さんのご主人はご高齢で現在はペンションとして宿泊は行わずに温泉のみを開放されているらしい。
入り口にあったカラオケの旗についてだが、敷地内にカラオケ部屋があるらしく、1ルーム何名でも1時間1,000円で使用することができるとのこと。
入浴料も大変に安く「穴場中の穴場の温泉」として入浴されるのはいかがだろうか。
弟子屈町 熊牛温泉 ペンション熊牛
泉質 アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性高温泉)(モール温泉)
営業時間 8:00~21:30 (22:00閉館)
休館日 年中無休
料金 大人300円(2回目以降は250円) 中学生100円 小学生以下 無料
住所 北海道川上郡弟子屈町熊牛原野86-23
電話 015ー482-2956
※電話に出れないことが多いらしいので、直接現地へ行かれることをお勧めします。
その後、「今日の温泉は不思議な経験をしたな~」と思いながら標茶町方面へ車を走らせることに。
途中で変わった模様の馬を眺めながら。
「あれっ? 腕がスカスカするぞ?」
と思い左腕を見ると腕時計とブレスレットを忘れたことに気が付く!!
腕時計はG-SHOCKの2018年モデル。高級時計と言う訳では無いが〇万円はする貧乏画家の松本としては大変に高価な時計だっただけに(しかも今年買ったばかり…)、一気に血の気が引いてきた…
道の駅で腕時計の時刻を確認したことは覚えていたので、無くしたとしたらペンション熊牛さんしか考えられなかった!
「施設の方も居なかったし、最悪盗まれたらどうしよう!」と思い、青ざめながら来た道を引き返すことにした。
往復で20数分。
幸い新たな入浴客は来ておらず、脱衣所に腕時計とブレスレットはしっかり置いてあった。
心から安堵して再び標茶町中心部へ車を走らせることにした。
標茶町ではいくつかやらなくてはいけないことがあって、まず町営球場の使用申請書を書きにスポーツ施設を訪ねることにした。
我が野球チームのネクサスはシーズン終盤で釧路の球場を確保することができずに、春の室内練習でお世話になった標茶町の野球場をお借りすることになっていたのだ。
標茶はスポーツ合宿などに大変力を入れている町で、長野オリンピックスピードスケート金メダリストの清水宏保さんも現役時代は標茶町で合宿を張っていたらしい。
体育館も室内練習場も大変に立派で、野球場も改修工事中で近く生まれ変わるとのことであった。
その後も2つ3つ回る場所があって、自宅の釧路町へ向かう頃には既に夕暮れの時間帯となっていた。
夕暮れ具合がとても綺麗だったのでシラルトロ湖を撮影。
日没とほぼ同時に帰宅。
漫画「ひょうひょう!」の追加取材として再び訪ねた弟子屈町であったが、初めて訪ねる場所や久しぶりに訪ねる場所も沢山あり、充実した2日間であった。
最後に、摩湖さんでいただいたこちらをご紹介。
道東で連泊をしようと考えている方は挑戦してみてはいかがだろうか。
以上。2018年9月、弟子屈の旅でした。
◆◆温泉カウンター◆◆(2017年5月31日から)
●今回の走行距離
229.3 km
●今まで訪ねた温泉(人工温泉含む)
54(重複 20) 銭湯 9(重複 4)
54(重複 20) 銭湯 9(重複 4)
●そのうち入れた・飲泉した温泉
47(重複 19) 銭湯 9(重複 4)
47(重複 19) 銭湯 9(重複 4)
次回は銭湯ネタか個展の撤収作業について執筆する予定です。
秋も少しずつ本番となってきました。
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by naokiblog
| 2018-09-20 02:51
| 温泉・銭湯・取材・旅(道東)
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